バイトから帰宅して玄関での靴を見つけて疲れが少しとれた気がした。西日で橙になっている室内を見回してもの姿は見えなくて、一先ず制服を着替えるために自室へと向かう。家の中は人が居るとは思えないくらい静かで玄関先で見たの靴は見間違いじゃなかったのかと無意味に阿呆なことを考えた。










「・・・!」










最後の足掻きか窓の周辺とその前方だけ橙の光が伸びていて他は薄い紺色の影が染み込んでいる室内、その中のオレのベッドで横になっているを見つけた。目に馴染まない影に耐えかねて部屋の電気を付けると、一瞬もぞもぞと動いて体を丸める。何でオレの部屋で寝てるのか、それは多分オレの部屋は西日が差して熱がたまって暖かいから。そうと判っていつつも別の理由を期待せずにはいられない。暫くを眺めたあとオレは今頃何しに部屋に来たのか思い出し、着替えを始めた。












「・・・ん」










着替え終えてさてこれからどうしようかと悩む前にオレの口はを呼ぶ。眠りが浅かったのかは直ぐに目元を手で擦りながら起き上がった。あ、今更気付いたけど制服のままさ。スカートに寝ていた時の皺がついて少し折れてる。の髪を手櫛でといてやりながらまた名前を呼ぶと眠たそうな目でこちらを見てきた。










「おにいちゃんおかえり」

「ただいま。・・・ところで何でオレの部屋で寝てたんさ?」

「・・・、」










んん?オレが笑いながら聞いた後、まだ少し眠いらしい目の視線をゆらゆらと泳がせたって事は、ちょっと期待してもいいんかな。オレが携帯と一緒にの隣に腰掛けるとベッドが軋んだ声で鳴いてそれと同時にがベッドから降りた。照れ屋は今に始まった事じゃないからむしろこの反応が可愛らしい。適当に携帯を放るオレをが少し見て、










「・・・着替えてくる」

「・・・、はいよ」










話を逸らしてわざわざそんな事をオレに言うに、特に問い質したりせずに笑って返事をした。着替えた後は?またオレの部屋にでも来てくれるんかな?そんな事を口には出さずに部屋から出て行こうとするの背中を見ながら思っていると、扉の前で一回止まって扉は開けずにまたオレの方に向かってきた。忘れ物かな、なんて思ってベッドの上に視線をやると同時に首に腕を絡められて抱きつかれた。










「どうしたんさ?」

「・・・」

「?」










オレはベッドに座ったまま、は立ったままで抱き付かれているから正直顔に胸があたってそっちに気がいきそうなんだけど、黙りこくったの意図が読めなくて顔を上げてを見上げると、は赤い顔をして何か小さい声で言った。もうちょっと大きい声で言ってくれないと聞こえないさ、そう返しながらの腰に手をまわすと、










「・・・お兄ちゃんの匂いがするからここで寝てたのって言った、」

「・・・・・・」










が部屋から出て行きそうになった時点で期待してたいなかった筈の答えを返されて一瞬オレの頭の中は真っ白になる。ようやく言われた言葉に現実味を感じてくるとそんな事をわざわざ言いに戻ってきたが可愛くて可愛くて可愛くて(以下言い切れないので略)大好きで愛しくてもう嬉しすぎてどうしようかと思った。ってもうどうするも何もとりあえずちゅーでもしとかないとこの感情の高ぶりは治まんないだろう、という事でオレは直ぐ行動に移す。









「っ・・ん」










下から唇を押し当てての後頭部に手をまわしてなるべく近づいてその後も何度も唇を重ね合わせた。寝起き直後の体温が高いの身体が心地良い。時たま漏れる息に唇を舐めるとそのままオレの口内へ舌を差し入れてきた。それを受け入れて吸い上げるとの肩が震える。










「っは ぁ・・・」

「・・・、シていい?」










たらりと糸を引いて落ちてくる唾液をそのままにの顔を見上げるとゆっくりと頷いて返された。そのの目を見て嗚呼本気でヤバイ、抑えがきかなくなりそうさ、なんて口には出さずに思う。口でブラウスのボタンを外しながら膝裏のラインに沿ってスカートの中に手を入れるとがオレの首に巻きつけている腕に力が入った。本当じゃ今すぐベッドに雪崩れ込んで脱がしたいところだけどコレはコレでいいかもしれない、なんて思ったり。










「しっかり立ってるさ」

「ん、ッン・・ん」










肩を竦めたのを見計らってブラウスの肌蹴た先にあるブラを噛んで下に引っ張るとズルズルとそれが落ちての胸が露になった。息を飲む音と同時に今度は後ろから下着越しに秘部に指を這わせるとが喉の奥で啼く。いつも家でスる事が多い為か必然的に声を出さないようにしてしまっているのその行動が今のオレは気に入らない。










、」

「な、なに・・ヒッ、ぅ」

「もっと声聞かせて」

「は、っでも・・ぁ、アッ」










オレの言葉に戸惑うに、言葉半ばで胸の頂を甘く噛むと喋る為に開きかけた口で弾かれた様に喘いだ。それに満足してそのまま硬くなり始めた頂を舌で転がすと、は脇を締めてオレの頭を抱きこむようにして前屈みになる。頭を抱えられると嬉しいのとあと強請られてる様な気がするのはオレの気のせいなんだろうか。










「ああ、あっ、」

「可愛い」

「ぉ兄ちゃん、っあ」










脚の間に入れた片方の手で柔らかい太腿を開きながらもう片方で秘部の溝に沿って指を何度も滑らすと、は少し腰を退きオレの頭に鼻を付けて今にも倒れこんできそうになった。喉の奥で笑いながら腰をまた近づけて溝を擦り続けると一点が腫れ上がって滑らせている指に突っかかる。










「ぃ・・あっ、あッ、ア」

「此処気持ちいいん?」

「は、あっん、ア、アあっ」










何度もその突起周辺を強く擦るとの腰と脚がビクビクと痙攣して、脚は段々と内股になっていき最終的にオレの手は挟まれた。ちゃんと脚開いて立ってなきゃダメさと注意して、オレの脚をの脚の間に入れて溝を擦る指に更に力を入れていくとソコが湿り気を帯びてくる。一番熱い場所に指を直角にあてがってグリグリと動かすとから高い声が上がって指が下着越しのまま中に入っていきそうになった。










「ア・・はあ、汚れちゃ、んっ、お兄ちゃん」

「脱がせて欲しいん?はえっちさねぇ」

「っ、!・・・は、あ・・ぁッぅ・・・」










胸の頂の下に口を付けてオレがそう言うとは一瞬息を詰まらせ顔を赤らめて違うと言って来た。可愛いと苛めたくなるし一々それに返してきてくれると尚更、上の口と下の口がオレに伝えることはいつも逆で下着越しにも関らずオレの指を濡らすそこに、オレが耐え切れなくなって下着の横から指を入れて中に指を埋め込んでしまった。其の瞬間の背中が少し仰け反ってオレを抱いている腕に力が入る。










「ぅ、あっ、・・・あアんッ」

「・・・指、溶けそうさ」










指の先端を軽く抜き差しして不意にずぶずぶと第3関節まで咥え込ませると中が指を締め付けて熱い愛液を滴らせた。それはオレの掌だけに留まらずにの内股を伝って下へ下へと落ちていく。それを見てどれだけオレに感じているのかふと考えて下半身が熱く疼く。










「きゃあっ、う、アッ」

「あ、電話」

「っお兄ちゃん、指抜い・・ひっ、あ、あぁアっ」










ふと横目にチラついたベッドの上の携帯が鈍く振動しているのに気付いて、の脚に添えていただけの腕を伸ばして携帯を取った。通話のボタンを押す前にが言いかけた事に(指は抜く気はないと)応えるように二本目を入れて中を掻き回すとオレの首から腕を放して、そこを可愛がっている手を引き剥がそうとしてきた。そりゃ電話がかかってきたら止めるのが普通かもしれないけれどその数秒数分の間さえに触れていたくて堪らないオレとしては、引き剥がそうとしてくれる行為さえも嬉しくて楽しい。










「もしもし?」

「っん、ン・・ぅ、うっ・・・」

『もしもしラビ?』

「ああ、母さん?何さ?」

「! や、あッ兄ちゃん、」

「 しー 」










携帯の受話器部から聞こえてきた声はパートに出ている筈の母親で、オレのその返事にの顔が一気に青くなった。折角だからコレを餌に煽ってやろうか、そんな考えが過ぎっての中に埋め込んだ指を緩く抜き差しさせた。そのオレの行動に驚いて一瞬声を上げたに、笑ってそう小さく口で注意すると泣きそうな紅潮した顔でオレの腕を掴んでいる手に力を入れた。










『今日ね、お父さんと仕事終わったら合流して一緒にご飯食べに行く話になったんだけど、』

「ああ・・・、オレ明日テストあるし勉強するからいいわ。もう家だし。」

「ッ・・ふ、ぅ・・」










オレのゆるゆるとした指の動きから逃れようとつま先立ちをして腰を浮かせるに思わず笑みが出て、声が出るか出ないかのギリギリの刺激をソコに送り続ける。電話の向こうは外の音が酷くて、こっちの声は聞きづらいらしくどことなく母さんの声が大きい。それが受話器部から少し漏れてきっとの耳にも届いてるはずで。










『あら・・それじゃあ仕方がないわね、あ、帰ってきてる?』

「・・・まだ帰ってきてないさー。それに今日アイツたしか友達と遊び行ってて夜遅いんじゃなかった?」

『そうなの?じゃあ久しぶりにお父さんと二人で行ってこようかしら』

「そうするといいさ」

『じゃあが帰ってきたら宜しくね、多分そうねえ、10時過ぎには帰れると思うから』

「ああ、ゆっくりしてきてよ」

『うん、じゃあ勉強頑張ってね』

「うんバイバイ」

「っは・・あ、あァア、・・あっ、アん」










電話中俯いて必死に唇を噛んで細い息を漏らしていたが可愛くて、母親との会話が終わった瞬間、オレは通話終了のボタンを押してそうそうに携帯を放り投げぐちゅぐちゅと水音をさせて指の動きを激しくした。はそれに驚いたような顔をして突然強くなった快感に声をあげてまたオレにしがみついてきた。よっぽど我慢していたのか、泣き声を含んで震えている喘ぎが可愛くて指をもう一本増やす。










「あ、あんな、意地悪しなっ、で、」

「くくっ・・、よく声我慢したさね」

「な、んぁアッ、まって激し・・あっ」

「声抑えてるも凄い可愛いけどやっぱその声聞けた方がいいさ」










悪びれもせずに愉快そうにそう言ったオレから一瞬離れようとしたに、今度はその顔を引き寄せて目を見ながらそう言うと涙を溜めた顔を上気させて中で円を描く様に動き回るオレの指を締め付けた。そのの反応がオレの欲を底なしに溢れさせるなんて知りもしないだろう。










「っぅ・・・やアッ、・・ぁ、ああっ、」

「ん?もうイキそうなん?」

「あッ、・は、なんで」










短く高くなる声としがみつく力が強くなる腕に、動かしていた指を音を立てて引き抜くとの腰が落ちそうになり、腰に手を回して支える。そしてから出てきた言葉に、微笑しながら指に着いた愛液を舐めとるとがそれを見て顔を赤らめた。舌からビリビリとした甘ったるい味が脳へ電気信号を送ってきてその味がクセになりそうになる。










「・・・ッそんなの舐めないで」

「なんでさ?」

「なんでって・・・おかしい、よ」

が好きでおかしくなったのに随分な言い様さね」

「わっ私悪く、っん、・・・ッ」










指から舌へと細く糸を引くそれを千切っての言葉の半ばで、また胸の頂を口に含んだ。それに肩を竦めてガクリと背中を丸めたにオレの口端は上がって、その口内の頂を舌でくりくりと捏ね回し、喉の奥から漏れてくるの声に舌使いが荒くなっていく。が悪くないことくらいわかってるし、どちらかと言えばオレの方が結構一方的にそんな戯言を言っているわけで、もしもの悪いところをあげるとしたらオレの加虐的な本来の性癖を煽るところだろうか。










「くあ、うっ・・ッ」

「? どうしたん・・さ・・・、!」










胸を可愛がるオレの肩を押してカクンと力無く床に膝を付いてしまったに、違和感を覚えて口を開いたのと同時に、の脚の間に微かに溜まっている愛液の水溜りが視界に入る。それは未だにの脚を伝って少しずつ広がり続けていて、胸への愛撫だけで達してしまった事を表しているらしい。自身もその水溜りに気付いたらしく、涙を眼に溜め込んで膝を付いてしまった事によりベッドに座っているオレより少し低くなった目線からオレを見上げてきた。










恥じらいと快感と、あと何の故からその上気して泣きそうな表情を作らせてる?嗚呼ほらその眼がいけないんさ。・・・自覚が無いって相当危険だ。










「あ・・あ、見ちゃやだ、あっち向いてっ」

「もう遅いって」










くつくつと喉の奥で笑うオレに、今まで縋り付いていたオレの腕から手を離して近くに放られているティッシュの箱を取ろうとするに、勿論オレがそんな事をさせるわけもなく、その手を絡めとってまたオレの方へ意識を向けさせる。中途半端に開いている指と掌を鼻先まで持ってきて指の間に舌を這わすとその手を引っ込めようとしてまた軽く啼いた。










「胸だけでイっちゃうなんては淫乱さね」

「ちがっ、う、やだ、お兄ちゃん変な事言わないで」

「ホントの事っしょ?」

「ッそん 、ぁふ・・ンぅ、う・・・」










逃げられない様に両手とも掴んだ事がさらにそうさせたのかの眼に微かに脅えた様な色が映り、オレはそれを煽るようにの唇に噛み付いた。柔らかくて熱を持ったこの唇は容易に歯が食い込んでいくから噛み切る事も容易くできるだろう、そんな物騒で可愛そう(可哀想)な事を考えつつ唇から口内の舌へと対象を移してそれを絡めとる。わざと唾液を多く送り込み音をたてて吸い上げるとの眼は脅えた色に快楽の色を重ね合わせて口からくぐもった甘ったるい息と唾液を洩らした。










結局は女の子でもこの位の威圧や強迫的な行為にさえ身体は快感を覚えるのだからいくらその口が否定的な言葉を云おうともやめようとは思えず、そればかりか更に激化していくわけで。










「ぅ・・あ、っ」

「ほら上も下もびしょ濡れじゃん」










唇を解放して口端から流れている唾液を舌で拭ってやりながら腰に手をかけて下着をずり下ろした。下着はの愛液でぐっしょりと濡れていてその上から更に愛液が垂れてきてまた濡らす。それをスカートの前の裾を下に引っ張り隠そうとするが無償に可愛くてもう一度唇を合わせるとの体がビクリと震えたのが判った。元から敏感な質なのか、それとも何かがそんなに敏感にさせているのか頭の片隅で考えながら手は無意識にガードされていない後ろのスカートを捲り上げさっきと同じように、けれど今度は直接秘部の溝に指を這わせ滑らせる。それに驚いたは後ろ側から再度秘部を弄ぶオレの手を退けようとするもそれはできず唯意味もなくオレの腕を掴むだけに。










「んぅ、う・・ふっううっ」










膝立ちの姿勢からやや後ろに仰け反り気味になって唇を合わせられているからそう易々と動けないらしく、苦し気ながらも鼻にかかった声を漏らしたに、オレの思考する能力は吹っ飛んで指を2本同時にゆっくりと挿入してしまった。さっき指を挿れて慣らした筈の秘部はまたキツク締め付けてきていて、自身を挿れて締めつけられる様を妄想、想像させる。










「・・・もっかいイくさ」

「んんあッ、も・・むり、ィ、あぁ」










おれ自身もそろそろ限界での中に入りたいのに何でこうオレの手はを弄びたがるのか、加えて何処かでを虐めつくしたいと考えている自分にため息をもらしそうになる。の喘ぎ混じりの無理の言葉にオレが同感したくなった。かといって自分に呆れながらを啼かせる程律儀ではないオレの性質は今まで通りにを虐めて焦らす事をまた楽しみ始めている。










「なあ

「あっ、はぁ、なにっ兄ちゃ・・んっう」

「ココと」

「アッ・・、あっ」

「コッチだったら」

「ひあんっ、ァアッ・・ひっ、ァ、」

「どっちのが気持ち良いさ?」










若干耳に口を寄せて、初めの言葉と同時に中のざらついた熱い壁を指の腹で押す様に擦り、次の言葉と同時に中へ挿入している手とは違う方の手で外の腫れ上がった突起をくりくりと転がして問いかけるとその度にの体はガクガクと揺れて返事の変わりに高い嬌声を吐き出してオレに倒れこむように縋りついてきた。突起の方が敏感に反応する事なんて当の昔からしっているけどには云わせたい。










「なあどっちのがイイ?」

「や、ぁ、ああんッ・・く、・・め、ダメッ」

「こっちの方触ると中がビクビクするんさ、ほら」










わざとらしく突起を指で弾いてその快感からギュウギュウと指を締め付ける中を広げながら擦りあげるとが首を横に振ってオレの肩に顔を摺り寄せた。引き攣りかけている声と息で喘ぎながら泣くに、腹から胸上にかけてツンとする痛みと息苦しい様な興奮を覚える。の身体は一度達したとはいえそれが胸じゃあ当たり前に満足はでき無い様で、思いの方とは裏腹に貪欲にオレの指を奥へ奥へ飲み込んで抉じ開けられる度に増す悦楽を貪り愛液を止め処なく滴らせる。










「んあっ、は・・あっ、アッアア、イっちゃう・・っ」

「まだどっちが良いか聞いてないのに勝手にイクなよ」

「あっ・・ッん・・ん、」










中の収縮が痙攣に変わりはじめての喘ぎからも達しそうな事が伺えたオレは、内壁を擦り上げていた指を指が届く範囲ギリギリの一番奥まで挿入したところで完全に動きを止めた。外の突起は周りをゆるく撫で付けるだけに変えて、途端にの声が行為をやめられた事に安堵するような物足りなさを語るような声に代わったのを笑う。羞恥心も理性も何もかもこの快楽に呑み込まれて唯オレに強請れば良い。










?」

「は、っ・・ぅ」

「!・・くくッ、オレの声だけでもイイんさ?」










相変わらず突起の周辺だけを撫でながら問うても答えは返ってこなくて、不意に口から洩れたオレが呼ぶ声に身震いしたに笑わずにはいられなかった。オレの服を掴む手には力が入りっきりで肩でしている息も荒い。かなりの恥ずかしがりやのも口にはしないだけで此処まできたらイかせて欲しいだろうに、オレはの中に埋め込んでいる指が圧されるたびに理解しながらも優しくそうはできない。










「イきたいっしょ?オレももうあんまり我慢してらんないさ、どっちがいいん?」

「っあ、ンん・・、お兄ちゃ、ラビのがい、」










虐めることや云わせることに拘っていたオレには予想出来なかった事を言ったに一気に腰に熱が集まった。心臓がドクドクと不必要な速さで血を巡らすから変に興奮してそれを誤魔化すようにの中に埋めていた指を動かす。










「やっ、なんで、ァあっ・・、」

「オレは選択肢に無いっしょ」

「でも・・んッ、兄ちゃんのっ・・」

「・・・、そっちは強請れるのに何でさっきのは強請れなかったんさ?」

「あぅ、っ・・、だって・・は、ぁ、あッ」










微妙に叱る様な言い方に自分でも苦笑いが絶えなくて限界も限界だと思う。正直がイくまで我慢できるかさえキツイ、数度イきそこねさせたは更にキツイだろうけどそれよりもの嬌声が耳について離れない。結局オレは突起を指の腹で擦りながら指も出し入れをして早急にを追い立てようとしている始末で。










「あっあん、やだ、らびのっ、・・あッ、ラビ、」

「ッ、・・・それ反則さ」

「・・・あ、っは・・ああっ」










うわ言の様にが呼ぶオレの名前そのものは聞きなれている筈なのにの口から出ることは珍しくて一々耳から入ってくるその言葉に下半身が反応を示す。此処まで我慢できたのにがイクまでの少しが我慢できそうにない、オレって本物の莫迦だ。オレを強請られて嬉しいのに相変わらずオレの指は思いに反して動き続ける。










「っふぁ・・あ、いっ・・んぁ、アッ――」










最後を掠れさせて叫ぶように出た言葉と同時に指をぎゅ、と締め付ける中から一層熱い愛液が滴った。身体を小さく跳ねさせて脱力していくの脚に留まったままの下着と中途半端に外れているブラだけを取り去ってベッドに寝かせる。その時うっすらと開いた眼が少し赤く充血しているのが見えて、指で目縁を撫でると一筋涙を流した。制服のスカートにこれ以上染みを作らない様に軽くまとめて自身の先を宛がうと同時に腰に脚を絡ませられた挙句引き寄せられる様に挿入した。










「おにい・・ちゃっん、ぁ・・っはぁ」

ってば積極的」

「って・・ああっ、ん」

「そんなに締め付けると抜けなくなるさ」










挿入している事を確かめる様にゆっくりと抜き差しすると、熱いざらついた壁にぎゅうぎゅうと圧迫されて、身体はその心地良い快感を拾い集めて更に膨張する。最初からイきそうな程の刺激の強さに苦笑いして見せるとがオレの首に腕を絡めてきた。いつもオレから求めることが多くて何かにしろオレからほぼ一方的にスるのに今日みたいにこうして求め縋られると嬉しくて頭では優しくしてやりたいのに、オレの身体はどうしてかもっと乱暴にしてやりたいと思ってしまう。










「はっ、あ・・っ、ぁん、」










今直ぐにでもガクガクと揺さ振って疼くばかりの性欲を煽りたてたい所を抑えて何度もゆっくりと抜き差しを繰り返しながら首筋に噛み付いて歯型と痕を付けた。一定の感覚で洩れだす喘ぎと吐息に頭がぼやけて今得ている快楽が弱く感じて疼きが酷くなる。絡められていたの腕を自分の肩へと移動させての顔を上から眺めた。










「今日、どしたんさ?」

「っはあ・・な、にが?・・んっ、」

「すごい濡れてるし、自分から誘って挿れちゃうし」

「く、ぅあッ、・・べつに・・アッ、」










相変わらず平行線を描くだけの快感と律動によって揺れる視界にが入るだけでも大分違うらしく腰がズクズクと熱くなって重たくなった。オレの言葉に顔を赤くして瞼を閉じるに愛しさが沸いてやっぱり眼は見ていたくて少々荒く突き上げると反射的にまたオレの顔を見てくる。それを見ながら吐き出す息が遠くに聞こえ始めてきてそろそろペースを上げてもいいだろうかと思案する。










「別にってことは、ないっしょ?」

「あぁっ、ハァ・・ぃ・・ッ、!」

「・・ッ、はここが好きなんさ?」

「・・だめッ、あんっ、ああッ、兄ちゃ・・・ッ動かな で」

「っは・・・むり、・・・そんな顔されたら余計」










不意に回転を加えて腰を進めるとが少し首を仰け反らせて色良く啼いてぎゅう、と自身を甘やかしてきた。それにオレも思わず声が洩れて、抜き差しするのを止めて今突き上げた場所を探るように数回擦るとが爪を立てて善がる。静止の言葉を洩らすの表情は急激な熱に強制的に浮かされ眉根を寄せて泣きそうな、快楽を受けるごとに切なそうな顔で妖艶と呼ぶに相応しくオレを煽り立てるには充分すぎて。










「アっ、あんッ、はあっ、ああぅっ、」

「・・・、

「ラビ、んッああ・・らびっ、」

・・・ッ、ぅ・・」










気持ちの良いように腰を寄せる速度を上げていくにつれて愛液が混じった粘着質な音も比例して大きくなる。それは奥から溢れ出てきては滑りを良くして意識しても止められない程にまで律動を後押してオレ達を高みへと押上げていく。こんな時に呼ばれる自分の名前こそ特別でそれが好きな子とシている時で尚且つイきそうな時だと、喉で辛うじて留めている息さえ全て吐き出してしまいそうな程の威力で。










「あッァ、ラビ、んあっ・・ハ、アッ」

「・・はっ、」

「ダメ、・・なんか、ひ・・イク、ぅ、あっ」

「ッヤバ、・・・・、」










ぐんと身体と頭中身を持ち上げられたかのようにして急激に近くなる絶頂に軽い眩暈を覚えながらもの抱え抱く様な脚につられて腰を擦り付ける。もそれは同じらしく脚以外にも背を仰け反らせてオレ自身を一番奥へ引き込んでくるから深いトコロを更に突き上げて残りの快楽を貪り喰う、その瞬間。










「ぃ、ッぁあ――」

「クッ・・・――」










爆発的に広がっていく甘ったるく鋭い絶頂を感じながら未だに締め付け続けるの中を白濁で汚して満たした。の上に倒れこみそうなのを繋がったまま体勢を横にしての隣へ倒れることで何とかしのいで、汗で額に張り付いたの前髪を指先に絡めて横に梳いた。










「っはあ、・・あ、兄ちゃん・・、」

「ん・・・?」

「好き」

「・・・、オレも大好きさ」










気だるい余韻に浸りながら言われたその言葉はオレのを想う気持ちと一方の加虐的な気持ちにじんわりと染み込んきてオレの口端を吊り上げさせた。本当は大好きなんかじゃないんさ、けど愛してるなんて言ったらはまた何時かみたいに顔を曇らせるかもしれないだろう?オレは結局かなりの臆病者で抱いて肉欲につけこんでを手にいれる術しか持ってないんさ。










「ッは、お兄ちゃ、ん」










横に寝転んだ体勢でまだ挿入してある自身を再度の奥へ押し込むと直ぐに濡れた音が響いて艶かしい顔に戻る。できることならずっと浸かっていたい、この快楽との中に。けれどそんな事は到底できないのだから、出来る間はギリギリまでいっぱいに、










「も一回シよ?まだ母さん達ずっと返ってこないし」

「んんあっ、や、制服に・・ッ付いちゃう、よ」

「洗えば落ちるさ」

「そうだけど、アッ・・あ、」

「もっとオレにを喰わせてよ、まだ全然足りないんさ」

「ひぁ、アアッ・・」










の細い腰を掴み首に手を絡めて引き寄せ、耳元で言うと今更抵抗する気も力もないのかオレの服を掴んで眼をかたく瞑った。今まで見えるであろう位置には配慮をして痕は残さなかったけど今はその配慮も出来なさそうさ。今度はもう少し乱暴に抱いても大丈夫だろうか、を壊したくないのに壊したくて仕方が無い。そんな事をしたらに嫌われるかもしれない、だったらもういっそ全部奪ってしまえばいい。頭の中はまた熱く蒸しあがって、欲は今しがた吐き出したばかりなのに底をつく事を知らない。

































訳も無く全身がき立つ














 オレを満たせるのはだけなんさ。
もっとオレに溺れてオレを好きになって愛して。
もうオレは無しじゃきっと息もできない。