拍手03の読後に読まれた方が楽しめるかと思います。所謂03(慾国誘拐(仮))の続きです。実は拍手に置いていた時も10回まで拍手すると見られるようになっていました。中間にもう空ですよお礼ありませんよトラップを仕掛けてみたりして意味がわかりません(・・・え)










「あ、あの・・・私今日はソファで寝ます」

「何でさ? ・・オレと寝るのやなの?」

「そっそうじゃなくて、その・・シングルベッドだし、寝る時にうさぎさんが私のために端っこに寄ってくれたりして大変だし、きっと疲れてるし、だから」










がオレの家に来てから2,3日経ったころの寝室にて。(決して誘拐じゃないさ。)その2,3日の間は例に漏れずシングルのベッドで二人して寝ていたわけだけれど、彼女は未だに変に気を使っているのかそんなことをオレに言ってきた。・・・まあオレ1人で住んでたからシングルで全然平気だったんだけどやっぱ新しく大きいベッドを入れるべきなんだろうか。だけどぶっちゃけシングルはシングルなりに狭いからとくっつけて寝れて物凄く気にいってるんだけど、なぁ。多分オレが疲れてなくてもが疲れてる。










「オレは別に良いんさ。だってお前ともっとくっついて寝たいんだから今のまんまでも問題無い・・・けど、やっぱ新しくするかぁ」










折角言い出してきてくれたことだから出来るだけ聞いてやりたい。そんないらん気を使わせるくらいならベッドいくらでも変えてやるさ。ただ直ぐ今日変えるっていうのはちょっと無理だから、明日にでもまた改めて、そう言うとにっこりと笑って頷いて返してくれたを思い切り抱き締める。そのままベッドの上に座って脚の間に座らせそのまままた抱き締めた。柔らかくて良い匂いがする。










この2,3日のうちにすっかりオレの言い(好い)なりになってきた彼女。お前の帰り道は判らないということ、だからとりあえずオレの家に住めば良いということ、外は結構物騒なこと、誰かに会っても自分がアリスだと名乗ってはいけないということ、もし誰かと聞かれたら時計兎のメイドのメアリ・アンと答えればいいこと、とにかくオレはお前が好きだから、お前さえよければできればずっと一緒にいたいということ、一通りの事は全部話した。ただしオレに不利になるようなコトは当然ながら嘘を教えたし我侭も通した。だから何の疑問も抱かずにこうして暮らしているけど未だに敬語を使ってきたり、うさぎさん呼ばわりをしてくるあたりに歯痒さを感じる。もしかしたら無理して付き合っているのか、なーんてマイナス思考に捕らわれたりもするけど気にしても仕方無いので敢えてそこは気にしない。










「うさぎさんは、」

「うさぎさんじゃなくてラビ」

「ラビ、は、今日お仕事無いんですか?」

「ん、ないさ。だから今日はずっとにくっついときたいんだけど・・・迷惑?」










首を振って見せたに頬擦りをすると、少しだけ擽ったそうに身を捩ってみせて、変わりに耳を撫でられた。・・・前も言ったけど耳ってなんか気持ち良いんだよなー、あんまり触られると変な気になるし。結局初対面の時のちゅー以来進展が無いわけだけれどあんまりがっついて嫌がられてもへこむし。かといってこのまま何もしないのも寂しい、というか気持ち上の問題だけれど飢える。変な意味とかなしに、触りたいしもっと甘やかしてやりたい。










「ちゅーしてもいい?」

「・・あっ」

「・・・ん?」










『ちゅ、っ』










「!」










オレの言葉に少しだけ顔を紅潮させて何でもないです、と言われて疑問符が浮かぶ。その瞬間にから軽くリップ音を立てたキスをお見舞いされて疑問符も脳内の思考も吹き飛んだ。毎回オレからしてたけどされたのは初めてだ。あかん、めっちゃ嬉しいんだけど。つーか可愛いことしすぎさー、しかも不意打ちだし。やばいな、今のはマジでやばい。頭がグラグラしてきた。










「・・・もいっかいしてさ」

「・・・、」

「いや?」

「・・・・・・、」










この子、こんなにオレの良いなりで良いんだろうか。文句の一つも言わずに再度唇を合わせてきた彼女の顎を固定してそのままオレからも唇を押し付けるようにして合わせた。素直過ぎる、そして可愛すぎる。多分オレ、これで抹殺されることも過言じゃねぇさ!(悩殺の間違い)初対面の時にも思ったけど、女の子の唇ってこんなに柔らかいもんだろうか。本当彼女からしたら物騒な話かもしれんが、歯を立てたくて仕方が無い。










「は、ぅ・・んん、」










唇を食べるかのように何度も啄み動かすとの喉からは微かに濡れた吐息が出てきた。そしてその唇を舌で何度か舐めると口を微かに開けてオレの舌を口内に受け入れた。最初は舌先を突き合うだけにし、角度を変えるために唇を離してもオレの舌を追ってくるの舌に口外でも構わず自分のを絡めた。徐々に息を上げて苦し気に呼吸するをそのままベッドに倒して上から覆いかぶさり、また口内を愛撫する。










「んっ・・ん、―ふっ・・ぁ、ん」










口内から溢れそうになる唾液を何度も舌に絡めて彼女の舌や歯列や頬の裏をなぞる。の頭の両端に肘を突いて頭を抱えるようにして、そのあとも暫くキスを続けた。口端から伝う唾液を舐め取りそのままの首筋へと移動する。一瞬だけ息を飲んだ音に口元が緩み、その首筋に歯を立てた。痛みに驚いたのかオレの服を掴んだその手にも構わず何箇所にか痕を付けて、服の上から手で胸を軽く触り初めてその違和感に気付く。










「・・・服の下、何も付けてないんさ?」

「あ、だ・・だって着替え、なく・・っ、て、・・ん、ん・・っ」










胸を拘束するための下着の感触はまるでなく、直に胸全体の柔らかさが手に伝わってきてふにふにとそのまま揉みしだくと喋りながら嬌声をあげた。ちなみに今が着ているのはオレのシャツとズボンなんだけれども、えーっと・・うっかりしてたさ。下着だって変えるよな、普通。でもオレが女物の下着なんて持ってるわけないし、ぶっちゃけすっかり忘れてた。ってそうじゃない。今までの流れでいくと、その・・・何だ、じゃあ・・・










「じゃあもしかして 下も・・?」

「っ、ひ・・ぁ、あの・・ごめ、なさっ、」










謝るのはむしろオレの方なんだ。顔から首まで全て赤くして目を逸らしたにオレの頭の中で何かが弾けて切れた。再び唇を合わせてシャツを捲り上げて直に胸に触るとの肩が大きく震える。指の腹で胸の頂きの周りを撫で段々と硬くなっていくそこを指先で転がすと、その度に甘ったるい声で啼くから欲が出てくる。










「ん、ぁっ・・はぁっ、ッ」

「あー・・・なんでそんなに可愛いいんさ、オレちょっとやばい」










自分でも何かよくわからんけど本気でヤバイ。未だ夜にもなってないのにこんなことしてて不謹慎なんかな。でも夜までお預けするなんて絶対無理。可愛らしい声が出てくるその口元と喉を指で霞める様にしてなぞり、胸を口で愛撫しようとした、まさにその瞬間。





















『カツン、カツンカツン』





















「「!?」」










タイミング悪いにも程があるんだ。窓の外から誰かが小突いてくる。にしてもオレの家の寝室は2階だから鳥でもなきゃ小突けない。っつーかまさしく鳥なんだけど。その口には白い封筒を咥えていてまた何度も窓を小突く。オレが出て受け取るまでやめないつもりさ?驚きやら途中で水をさされたりやらで固まる俺達は二人して目を合わせて軽く笑った。










「マジでもーすこしだったんだけど。」

「でも鳥さんが、ひッ ・・・ちょっ!う、さぎさっ・・んっ」

「うさぎじゃないって」

「あっ、あ・・ラビッ、」










何となく今まで触っていた胸を再度揉みしだきながらそんな事をぼやくと、喘ぎの合間に、早く鳥さんから手紙を取ってあげろと強めに言われた。喘いでるくせに。つーかそれが可愛いんだよ、実は誘ってたりしないんかな?もうなんか本当どう収集を付けていいやら。仕方なしに、に一度キスをしてベッドから降りて窓に向かう。










『ガチャ』

「マジで誰さ、こんなときn・・げっ女王陛下!?」

「?」










オレの手に封筒を渡すと即効で飛び去ってしまった鳥を少々恨みつつ開封して絶句する。内容は女王陛下からの呼び出しだった。しかもこの間(アリスと会った時)の遅刻の罰としてお茶会に公爵夫人が来るから道案内をしろとのこと。悪い夢にも悪過ぎるだろ。いい加減にしてくれさ。しかも女王陛下からの手紙ということもあり、何だかタイミングを見計らって送られてきたような気がしてならない。まあ女王陛下にはアリスを連れ込んでるなんて一言も言って無いんだけど。けどなんか、あの女王陛下のことだから、なんか、なー。










「ラビ」

「・・・ああ、なんか女王陛下から呼び出しなんさ。・・・オレ行きたくない」










ベッドに戻り、すっかり起き上がって服装も整ってしまっているに手紙を渡すと笑って返された。オレとしては笑い事じゃない。だいたい今日は休日の筈であのままと(ピー)(放送禁止)なことするんだったのに、マジで女王陛下が恨めしい。手紙を運んできただけの鳥さえも恨めしい。ああもう真面目にから離れたくないっつーのに。駄々をこねてに抱きつくと頭をなでられた。










「うさぎさ・・、ラビ、・・らび?」

「んー・・・?」

「早く行かないとまた遅刻しちゃいますよ?」

「・・・行きたくないさ」

「でも・・・、あ、じゃあ・・帰ってきたら、また・・ええと・・・さっきの・・っ、続き いっぱいして下さ い」










必死に何かを言おうとするの顔を見るとそう言われて思わず今すぐ再開したくなった。誘ってるって、絶対それって誘ってる。だけど今此処で食べちゃってまた変に気を使わせるのも・・、ああもうこれってオレは仕事に行くべきなん?女王陛下も何気にこえーし。帰ってきたら続きいっぱいって言われたし。・・・うわ、今ちょっとその言葉にリアルに鼻血噴きそうになったんだけどっ。










「・・・、わかったさ、行ってくる」

「! はい、頑張って下さい、いってらっしゃい」










ベッドから徐に立ち上がり手袋やら何やら一式を見に付けるとにまた笑んでそう言われて、単純なオレはすっかり張り切りモードになる。これ悲しきかな惚れた女の子を前にした時の男の性。家を出る前にもう一度だけ額を合わせた後にキスをして出かけた。どんなに頑張ってもこっから女王陛下の城まで1時間弱。行き帰りで2時間、その外公務で云々・・あー・・遠いんだけど、なんかもう気すら遠くなってきた。・・・。早く終わらして早く帰ろう。





















その後・お城にて。





















「今日はやけに働きが良いですね?反省したんですか?」※女王陛下

「ああ、まあそんな感じさ」

「そう・・・。じゃあ今日はもう帰って良いですよ、ご苦労様でした」

「マジッ」

「ああ時計うさぎ、もといラビ。気付いて居ない様なので教えておきますが、」

「・・・えっ?な、何さ・・?(あかん、やっぱバレて・・!?)」

「チェシャ猫の木の穴を使えば貴方の家から此処まで5分弱で来れるでしょう?」

「・・・!!!」
































かくしてその後も時計兎とアリスもといメアリ・アンもとい(もとい多杉)の生活は末永く続きました・・・?(オ・・・オチがつかなかった・・・!)(残念!)(本当に此処までご苦労様でした、お粗末様でした(´∀゚))(書いてる側ですが疲れた)(読み手さんの方が疲れてるっつの)





















(×閉じる)