「なに? これ、」










彼の部屋で見慣れない包み紙で包装された縦長の小箱がふと目についた。日はまだ少し傾いただけなのに今日はやけに寒い。





















新たな陶酔





















「この間買ってみたんさ。寒い?」

「寒くないよ。で、何買ったの?」










ラビから見た私の顔は白くなっていたのか、寒くないと言ったにも関らずラビは徐に後ろから抱きしめてくれた。背中からじんわり広がる熱が心地良い。手の中で小箱を弄びながら、中に何が入っているのか予想する。










「んー・・・ナイショ。」

「何で?教えてよ」

「開ければわかるさ」

「・・・そうだけど、」










秘密にされると余計に知りたくなるのが人間。後ろから楽しそうに言うラビに益々箱の中身は予想が付かない。










「開けても良い?」

「良いさ。でも開けたらちゃんとオレに付き合ってね」

「・・・へ?何の事?」

「開けてからのお楽しみ」










今日のラビは珍しく口を割らない。付き合うって、温泉旅行の招待券でも入ってる?まさかね、そんなのあってもどうなのよ。











「ねえ、美味しいもの?旅行とかの招待券?」

「んー・・美味しいモノかも?まあ見ればわかるさ」

「やけに頑固ね、今日のラビ」










包装紙の切れ目に手をかけて少しずつ剥がしていきながら、あれこれと聞いても結局答えはわからなかった。包装紙が剥がれて中の箱が姿を現すまでのお楽しみらしい。










「あ、開いた。・・・ん?」

「何かわかる?」

「・・・・? !?」










勢いよく開けてみるも最初は何か良くわからなくて、マジマジとそれを見つめた。箱に描いてある少し長細い卵型のモノから出ているコードとその先に四角いリモコンらしきもの、書いてる英語の綴りを順に追っていくと・・・、ローター、の文字が目に飛び込む。










「なっこここれっなんで!?」

のため」

「は!?いっいらないよこんなの!」

「どもちゃって可愛いさー」










理解した瞬間、手に持ってるのも見るのも恥ずかしくて慌てて箱から手を離した。その箱を片手に持ちあげ、後ろから笑うラビの声が聞こえる。やけに声が近いと思ったら続けざまに耳裏を舌で舐めあげられて喉がひきつった。この展開ってまさか。










「開けたんだから付き合ってさ」

「しないってば、ホントやだ!」

「ふうん・・・約束やぶる子はお仕置、かな」










何時約束なんてした、と声が出掛かった所でさっきの"開けたら付き合う"の言葉が脳内を駆けていく。まさか付き合うってこの事だったのか。油断した。そんな後悔を巡らせているうちにラビが私の団服に手をかける。










「っ ・・あ!?」










着々と肌蹴させられていく服を必死で掴み抵抗しながらラビから逃れるために立ち上がろうとしたらそのまま結局後ろに引っ張られてバランスを崩し、あろう事かベッドへと倒れ込んだ。声をあげる暇も無く口を奪われ舌で唇と口内を軽く舐められる。更に肌蹴ていく団服に比例して舌の動きも激しくなり、歯列をなぞり舌を吸われるとそれだけで背中が浮きそうになった。










頭に酸素がいかないまま微妙な快感に翻弄されて体が熱くなる。玩具なんて使いたくないのにラビの露骨な程の愛しそうな眼差しで見下ろされると、危うく何でも許してしまいそうになる自分が恨めしい。










「その気になった?」

「なら・・ 、ない」

「意地っ張り」










唇が離れて意識が朦朧している中でラビが喉の奥で笑うのが聞こえた。大きく息をした瞬間に首筋に痛みが走り、痕をつけられていることに気づく。あのキスだけでこれだけ脱力してしまう自分を情けなく感じる、そんな私の気持ちはお構い無しにラビは着々と私の服を脱がせていく。










「ぅあ・・アっ」










片方の胸の頂を口に含まれ、もう片方の胸を手で愛撫され、時たま頂の周りをなぞる様に舐められるといつのまにかベッドに押さえ付けられていた右腕がビクビクと跳ね上がり、自由になっている左手は無意識のうちにラビの肩にかけられていた。これじゃあ本当にラビの言葉通りその気になっている事を表しているようなもので、だけど今の私に腕を移動させるだけの思考する暇と力は無い。










「は・・・はあ っ」










胸と首筋ばかりに与えられる快感で身体が自然と次を渇望し未だ何もされていないのに秘部が熱く蕩けた様な感じに陥った。自然と脚がきつく閉じてしまい、それをラビが見つけてまた小さく笑う。業となのか、その笑ったはずみにもれた吐息が胸にかかって更にもどかしくなる。










「ラビ、ら び・・・ッ 」

「物足りない?」

「んくっ、はっ・・」










ラビの肩にかけていた筈の私の腕は、次の快感を求めるあまりラビの首へと絡められる。物足りないかと問われて素直に肯定できる程羞恥心は無くなっていないし、第一私が普段からそういう事をハッキリ言うほうじゃないと知っている筈なのにラビは私に言わせるかの様に太腿に指を這わせる。その指が掠めて行くところは後までひく熱を帯びて腰をヒクつかせる。










「今ので気持ち良かったん?」

「んン・・」










決して直接は触れずに下着のラインをなぞるだけの指の動きに頭がもやもやしていく。完璧に弄ばれているのが判っていながらも、私はそれを止めさせられる様な術を知らなくて、持続的にぞわぞわと背中を這い上がる快感に耐え切れなくてラビにしがみ付いた。その拍子に閉じていた脚が少し開く。










「言わないとわかんないさ」

「イッ えな・・、知ってる くせに」

「知らないさ」

「んっ―・・・ ア、」










懇願するように抱きつく私に、ラビは指の動きも全部止めて耳元でそう言う。その後直ぐに業と音をさせて耳の孔の入り口を舐め始めて、暫くの間その感触と音に反応していた私を更に煽るように、ラビは突然下着越しに形をなぞる様にして指を這わしてきた。










「濡れてるさ」

「あッ、んぁあ・・ッ」










身体が快感で強張っているなかで、少し強めにすりあげられて脚がビクリと動く。ゆっくりと何度も行き来するラビの指が、たまに偶然を装うかのようにして腫れ始めている蕾を引っ掻いていくと脊髄を駆けて脳に甘く鋭い快感が走った。その瞬間ラビの首にまわしたままの腕に力が入って指の近くにあった自分の腕に爪が食い込む。










「玩具いれる前にもっと濡らしとかないとダメさね」

「いれないってば ッぅ ヤ・・なにっ」










ふと身体を離され自分の下腹部まで頭を下げるラビに声をあげると、脚を勢いよく左右に開かれ腰を引き寄せられ、下着越しに舌で舐めあげられた。背中が少し仰け反ってつま先に力が入る。下着が汚れちゃうとか、玩具を使いたくないとか、色々言いたい言葉はあるのに私の口からは去勢を含んだ喘ぎしか出てこない。










「あ、っァ・・・も、らび・・ッ」










直接的な刺激が無いせいで次の快感を渇望し過ぎ、自然と脚の間に埋まっているラビの髪に指を絡めてしまった。これじゃあ次を催促している様で、この行為をもっと、と強請っている様で何だか居た堪れない。けれど私にはそれを気にしていられる程の余裕はなくて、ラビの舌は間を置かずに割れ目を上下させ続け、腫れている蕾を軽く吸い、時たま下着の横から指をいれる仕草を見せるけど決して中心までは触らない。もどかしすぎる並行的な快感で頭がぐちゃぐちゃに混乱していく。










「濡れ過ぎて下着の意味が無いさ」

「はっ・・だって、ラビ が・・・」

「オレが?」










ラビは脚の間から頭をあげて小さく笑い私の腰を片手で支えながら近くに放られていたあの小箱を手に取った。人形の様に今にも倒れこみそうな私を見て、ラビは壁に追いやるようにして背中を持たれかけさせ、また脚を開かせる。










「舐めて」

「ふ、ぁ・・ ん、」











唇を割って指を2本入れられ、口内で指の形を辿る様にして舌を這わせた。光に反射して銀色に光る糸をひきながら指が引き抜かれるのと入れ替えに、今度はラビの口で口を塞がれる。壁に頭を押し付けるようにして舌を絡められ、うっすらと目を開けると私が舐めた指で玩具を濡らしているラビの指が見えた。思い出したかのようにラビの胸に手を張って押しのけようとするも、舌を吸われて途端にズルズルと力が抜け手が落ちていく。










「・・ッんは、あァあッ、や、あっ」










口を塞がれたまま秘部に指をあて下着をズラされ、音を立てて親指大のローターを埋め込まれた。カチリと音がした瞬間に鈍く変則的な機械音と共に腰から駆け上がる刺激に、合わされていた唇を思わず逸らせて一瞬の波のような快感に身体を震わせてしまった。半開きの口からさっきの名残の唾液が流れていたのかラビが舌で舐め取る。その感触にさえ背中が粟立つ。










「とってッ・・あっ、らび」

「気持ちよくないんさ?」

「んぁッ・・あ、おねがっ、」










頷こうとしても、無機質で熱の無いモノがナカで小刻みで持続的な動きをするから、奥からトロトロと熱が溢れ出してきて何もできない。わざとらしく聞いてくるラビの手を掴んで縋るようにして頼んでも、首筋に唇をつけて吸われて、聞く耳はもたないらしい。










「あッア・・っ、」

「脚閉じちゃダメじゃん」











身じろぎをすると壁に押さえ付け閉じかけた脚を開かされナカに指をいれられて、振動している玩具を更に奥へとおしこまれた。それに少し前屈みになる私の顔をあげさせてラビはまた唇を合わせる。










「は・・ンッんう」










粘着いた音をさせて舌を絡めとられてナカから引き抜いた指で蕾を引っかかれると息が詰まって唯でさえ朦朧とする意識に拍車をかけた。変化も何もなく振動する玩具に遊ばれて、段々と絶頂に近づくのが恥ずかしい。










「すっごいトロトロ。・・・そんなに美味しいん?」

「っアう・・ちがっ、ハ、ああっ」










上がりっぱなしの息で熱くて霞む頭に、ラビのどことなく不機嫌そうな声が聞こえた。それでも蕾をくるくると愛撫し続けてるラビの服をギュっと握ってラビの胸に顔を押し付けると、背中に腕をまわされ、どうしたんさ?と聞かれる。今の私に何でラビが不機嫌そうなのか何て考える余裕はないのに、何が気にいらないのかラビの指の動きは早くなるばかりで。










「んぁ・・く、とってェ」

「なんでさ?脚がビクビク動いてんじゃん。」










どうしても快感に跳ねてしまう私の脚を見て内股をかすめる様に、嘲け笑う様に行き来するラビの指。不規則な振動に思わず中を締め付けてしまうと洩らしたくない喘ぎが詰まるようにして出てきた。










「此処、こんなになってんのに本当に取っていいん?」

「ぅ、ああッ や・・・そこっ」










どうせラビはローターを取る気なんて無いのだろう、けど持続的に中を刺激するローターは胸を掻き毟りたくなるほど曖昧な快感で私を煽り立てる。先程から何度も無意識のうちに脚を閉じてしまいそうになる私の脚を度々開かせながら、邪魔になっただけの下着を取り去られ、腫れ上がっている秘部の蕾を爪で引っ掛かれた。










「アぁッん・・あ、・・ッは・・あ」

「コレだけでイけそう?」

「やッ・・アァッ・・あッ、」










どうしてもいつまでたっても慣れない蕾への愛撫は自分でも抑えが効かないほど身体がビクついて、毎回強い快楽を感じてしまう。不規則に振動する中のモノ、一定の速さで蕾を擦りあげるラビの指、私の体中には甘く鋭い快感が電気のように走り続けて思考する余裕は最早ない。辛うじて聞き取ったラビの言葉に自分でも何て返していいのかわからない。










「もちょっと強くするか」

「は、あんッ、も・・だめ、らび・・ラビッ」










カチカチとまた近くでオモチャのスイッチを入れるような音がすると同時に、中のモノの振動が強くなる。内壁がビリビリと痺れてそれに反応する身体はギュウギュウとそれを締め上げる。もう少しで達してしまいそうな私はうわ言の様にラビの名前を呼んで目の前にいるラビに縋りつく様にして腕を回した。するとラビに抱きしめられて肩に歯を立てられ、あっけなく意識を飛ばした。










「ッは、・・・んン」

「もう一回玩具でイク?」

「やっ だ、ラビ・・・ッうあ」










達しても変わらず振動を送り続けるローターにまた気が遠くなりそうになってきた時に煽るようにラビが耳の近くで不要に優しく言ってくるからまた背中が粟立つ始末。首を振って自分の意見を言った所で聞いてもらえるハズがなくて、また蕾を撫でられて奥が収縮した。ラビの指が触る場所に神経が集中してしまう自分が嫌になる。










「嫌ならこれからどうしたいんさ?」

「あっ・・ラビの ぁあッ・・んっ」










ナカから溢れ出す愛液を指に絡めるとるようにしてナカに中指を挿れられて、更に次を望む欲が強くなる。縋りついたままの腕にまた力を入れてラビを引き寄せるように身を捩ると、ラビが聞こえないと次の言葉を急かした。










「オレの、何?」

「ラビの、これっ、欲し、・・ッく」










何と言われても羞恥心で口で言う事ができないから、片方の腕を降ろしてラビの硬くなっている部分に触れた。一瞬ピクリと反応したラビがそれを誤魔化すかのように奥のローターを指で突いてきて、足の先に力が入って一瞬達しそうになるのを堪える。指を引き抜かれて、布の擦れる音を聞いて奥の熱が増してしまう。










「このまま挿れて良い?」

「え? ッは、あ・・あっあッ・・っ何で」

「う、あ・・この方が、気持ちいかも、はっ、しんないっしょ?」










ラビが聞くのと同時に答える暇も無く、自身の先をいれられて呼吸が覚束なくなる。あろう事かローターを抜かずに入れられて、絶対に入りきらない事を想像して涙が流れそうになった。片脚を持ち上げられて、少しずつ奥に進んでくるラビ自身にナカいっぱいの熱が広がり、更にラビの息使いを聞いて思わず私は背中を仰け反らせた。










「くうっ・・ん、ん・・ッん」

「奥、入りきっかな」

「だ・・だめ、ムリっ」










気遣いなのか焦らしているつもりなのか、ゆっくりと中を広げて進んでくるラビに、私はただしがみついて規則的な息を洩らすしかできない。このままズルズルと最奥まで挿れられてしまうといくらなんでも壊れる。そんな思いを知ってか知らずか、ラビは意地悪げに笑ってみせた。










「ヤバ 、はっ・・ローターが当たる、ッ」

「ひっ、だめっ・・・ダメッ、動かしちゃっ」










ある程度まで挿入した所で一瞬ラビの体が震えた。そして次の瞬間息をつく暇も無く腰を動かされて、これ以上奥にいかないローターを更に押し込めるかのようにラビの自身が中をかき回してくる。無意識にローターと繋がっている紐さえ締め付けて少しの痛みと共に大きい快感が脊髄を駆け上がってきた。










「すっげーぐちゅぐちゅいって、る、っ聞こえるさ?」

「やあッ アん、アッ言わなっ で ッんああ」










暫く掻き回されてそのまま絶頂までは運ばれず、動くのを殆どやめられて、それでも偶に軽く抜き差しされれば身体が全部もっていかれそうな錯覚を覚えた。ラビは相変わらずの意地悪げな笑顔を少し歪ませて言葉と一緒に何度も私を追い立ててくる。ラビに言われて初めて気がついた粘着質な音は意識すればするほど耳に張り付いて、更に愛液を溢れさせてしまう。羞恥心からか自然と手が耳を塞いで、ラビがそれを見てまた笑った。










「まだの奥 行けそ ッん」

「は、アッ、あっ、び・・・ラビッ、」










挿入が深くなってお腹がものすごくいっぱいになって苦しくなるにも関らず私のソコは段々と収縮する感覚が早くなってきていて、ローターの振動よりもラビの自身が内壁を擦っていく快感に絶頂が間近になっていってしまう。ラビの声はおろか、自分の喘ぎ声さえ聞こえてしまっている様じゃ耳を塞いでる意味が無い。










「イっ・・ァんッ、アッあッ」










苦しくて前屈みになった私を抱きこむようにして自身を出し入れするラビの身体に私の声が跳ね返ってくる。右耳を塞いでいる手に唇を寄せて舌で指の間を舐められると、ソコがビリビリと弱い快感を覚えて、思わず手が耳から離れてしまった。










「気持ちいい?」

「んん、くるし、アッ アあぅ、くるしいのっ」

「じゃあ死ぬほど苦しくしてやるさ」










そう言った直後に耳朶を噛まれ、ローターごと最奥を突き上げグリグリと自身を押し付けられて無理矢理奥に入ってこようとするから、抵抗する様に私の中はギチギチと締りそれ故の痛みの直後にまた鋭い快感が襲ってきて瞼裏をバチバチと火花が散った。










「ッは・・あ、ぁアッ・・・」










暫くしてから達した事に気づきラビにベッドに寝かされて自身を引き抜かれた所で意識が戻ってきた。相変わらず奥で振動し続けるローターが達したばかりの身体に甘ったるい快感をよこして身体の痙攣が止まらない。










「まだイってるん?」

「ちが、・・・とって、ッあ・・はぁ」

「・・・イイ声。もうちょっと聞きたいからそのままさ」

「っな・・ア、ふっ」










達した後の倦怠感に呑まれたままのラビが上から見下ろしてきてもうまく喋る事ができずに、またローターを抜いてもらう事はできなかった。それどころかジっと見られ続けてまた中がズクズクと熱を持ち始める。










「そんな泣きそうな目でみんなって」

「とって・・・おねが、ィああ、んッ」










ふと困った様に笑ってみせたラビに、手を伸ばしてすがりつくとそれと同時に中からズルズルとローターを引き抜かれた。細かく息をすると唇を合わせられて今頃涙が滲んだ。










「痛かったさ?」

「っ・・へいき」

「ごめん」












唇を離して涙が滲んだ私を見て、ラビが掠める様にして秘部を指で撫でてそう言うから一瞬奥がギュっと収縮したけれど、その後直ぐにラビが私の目端の涙を拭って、自分でやっといてアレだけどオモチャ相手にちょっと嫉妬したさ、なんて言うから私は驚いて少し笑った。










「で、でもやっぱり、らっらびの方が良いっていうか、私は好きだよ」

「・・・、可愛すぎ」










ちょっとバツの悪そうな顔をしてるラビに、何でそんな事を言ったのか私自身もよく判らないけれど、ラビは両腕で私を抱きしめてそう言った。何処となく機嫌も良くなっているラビに私も安堵息を洩らす。










「もう次オモチャ使わないさ」

「・・・うん、そうしてくれると嬉しい」










一人で納得する様に言っているのか私に言っているのか判らないけれどとりあえず答えを返した。けれどラビは。










「その代わり次はオレでめっちゃ気持ち良くさせてやるさ」

「・・・え」










聞いてから一瞬理解が遅れて私がひきつってよく判らない笑顔を浮かべると、ラビはそれとは逆の可愛らしい笑顔を浮かべてもう一回すると言い放った。ああ滅多なことって言うもんじゃないんだな、なんて他人事に思ってみたりしたけれど今更遅い。





















(×閉じる) (06/11/17〜07/01/08)