「たまには良いかもしれませんよ」

「たまにはってお前、大体こんなの何処で」

「コムイさんに貰ったんです」

「・・・」










横の窓から爽やかな朝日が差し込んでいて、今目の前にいるアレンの放った言葉にオレはただひきつった笑みを浮かべるしかできなかった。いつ頃からコイツはこんなキャラになったんだろう、とか、一瞬で色々な事が巡るが無意味な事だと気づいて即効でその思考はストップされた。










「つーかオレらそんなの使わないといけない様な仲じゃないし」

「まあまあ。貰うだけ貰ってください。使いたくないなら使わなきゃいいんですから」










ねっ!と微笑まれた挙句に無理矢理手に握らされた白くて小さい(多分中に粉状の薬が入ってる)三角形の包み、が、3つ。オレはソレとアレンを交互に恨めしげに見た。暫くアレンの腹黒そうな笑顔を見た後、まあアレンの言う通り使わなければ良いわけだし、持っていて此方が損をするわけでもないか、と強制的に思い込む。










「んじゃ貰うだけ貰うさ。でもゼッテー使わねーから」

「お好きにどうぞ。あ、それと効果は一晩中ですから、よく考えて使って下さいね!」

「だから使わねーっつってんさ!」










ニコニコ笑いながら去っていくアレンに半ば怒鳴りながらオレは言った。そうさ、絶対使うもんか。こんなん使ったらに嫌われる。つーか機嫌損ねるさ、絶対。それだけはやめなければ。




















LOVE DRUG −意志薄弱−



















って、オレまじで駄目かもしんない。今日の朝自分で何て言ってたっけ。自分で自分の意志の弱さに腹立たしいというか、呆れるというか、もうなんかどうしよう。マジでどうしよう。










「ッー・・・」










部屋の床に座って自分の愚かさについて考えつつ、ベッドにうつ伏せで体を預けるを見ると、もうすっかり色んな意味で出来上がってる。そして簡易テーブルの上にはオレンジジュースが入ったコップ2つと、白い・・・空けられた包みだったものが・・・一つと・・・。










「・・・ん、」

「!。・・・。」










薬のせいでか、寝てるのか寝ていないのか微妙な所を行き来しているらしい。たまにこうして何かを堪える様な声をあげる。暫くその様を見て色々考えていたが、飲ませてしまった物は仕方ないという事で、せめてココは効果が出る前に普通に寝ようと思い、オレは立ち上がりベッドへと近づく。










、ちゃんと布団かけて寝るさ」

「ぁっ・・はっ・・・」

「!!?!」










一先ずうつ伏せでは苦しいだろうと、の肩に手をかけて仰向けにさせようとした所で、が苦しげに声を上げた。その瞬間それを聞いたオレの思考回路と動きが一時停止される。










「あ、えーっと・・・?」

「っ・・んっ」

「!!!!!!!」










とりあえずさっきの声は聞かなかった事にして、に再度呼びかけて見てまた石化。とりあえず今にもブチ切れそうな理性をなんとか保って、足元にまとめられている布団へと手を伸ばすが、その瞬間首に何かが絡まる。










「うっわ!?」










一気に世界が反転してオレの上に、そしてその向こう側に天井が見えた。オレの首にはの腕が絡められていて、普段されないような事で嬉しさと興奮が湧き上がり、急激に熱を持ち始める自身に慌てて起き上がろうとする。が、がオレの上に覆い被さっているせいで上手くいかず、結局横に転がり、オレがの上覆い被さるような形になった。自分で阻止しようとした行為が逆に阻止できない状況へと展開させた。頭の冷えた部分から本当は最初からこうするつもりだったのでは、と言葉が巡る。だがそれもが唇を合わせて来たことに掻き消されて闇雲になった。










「んん、あっ・・ラビッ」

「ごめっ、オレ無理さ」










キスも早々に、理性が跡形も無く崩れた後のオレなんて、ただ自分の抱きたいままにを抱くだけで、薬のせいでか意識のハッキリしないを夢中で貪った。もしかしたら薬の効果にあてられてるのはオレの方かもしれない。




















***



















「いっ、ああっ・・」

「あと何回イきたいさ?」










の秘部に指をいれて弄び続けてから多分20分弱。2本指を出し入れしつつ親指で蕾をグリグリと摩り潰せば、腰と脚がビクビクと跳ね上りの声が高くなる。中から止まる事なく溢れ出てくる蜜を絡める様に指を動かし、意地悪くもオレは問いかけた。自分の指が奥に進む度に、喉からあがる声と身体の反応に、これ以上無い程に興奮している様が、変な話病み付きになる。










「ぁんっ、あっ・・ラビッ・・もっ、らびっ」










オレが問いかけた事に必死に返事をしようとしているに、さっき問いかけて答えて欲しいと思った事とは矛盾した指の動きで、喋らせまいと内壁をひっかけばガクガクと身体を痙攣させて、秘部にあるオレの手に手を重ねて退かせようとし、それが結局無理で唯オレの名前を呼ぶ。他にもっと乱れ狂った色々な反応が見たくて、指の本数を一本増やした。










「きゃアッ!!!!!・・あ、やっ・・あアアッ!!!!!」










多少狭かったのか、指をいれた瞬間にギチギチと締まるソコが、の身体ごと痙攣して4度目の絶頂を迎えた。休みも入れずに指をピストンさせ、胸もやわやわと揉みしだくと続けざまにまた絶頂を迎える。自分が熱いのとの身体と秘部の熱でまだ挿入もしていないのに汗がつたう。一度指を引き抜き、汗をぬぐった。肩で、身体全体で息をするを見て、いっそこのまま挿入しないでを苛め抜いて其の様をずっと見ていようか、そんな考えが過ぎるが流石にそれはオレ自身が我慢しきれないか、と思い直した。










「ん、今ので5回か・・・どうせだからあともう3回くらいイくさ」

「ひっ、えっく・・ラビッ・・」










身体を未だに少し痙攣させながら起き上がったを見て、オレがふいに洩らした言葉に、自身は目に溜めた涙を流してオレの服を掴んだ。その涙を舌で舐めとってキスし抱き寄せ、今度はの背中にまわした腕をそのまま下に下ろし、後ろから秘部に手を伸ばした。するともオレの首に手をまわし、寄りかかってきたので空いている手で胸の頂へも手を伸ばす。










「やっあ、くぅっ・・ん、」










いい加減いれて欲しいのか、薬のせいか、いつもの強がりも抵抗も出てこない。抱き合ったことでオレの肩に預けられた頭に、耳が近くにあるので徐に舌を這わすと堪えるようにか細く息を吐いた。そのまま耳を舌で弄りながら、胸の頂を捏回し、秘部にまた指をいれる。蜜がまた奥から湧き出してきて、それを潤滑油にして内壁を擦りながら指を出し入れし、ゆるく刺激を与える。










「あ・・アッ・・・アっ、は」










また一本ずつ指を増やしながら、中で円を描く様にして内壁を押し広げる。オレの首にまわされていたの腕は、いつのまにか横に落ちていて、オレの背中の服を握り締めていた。密着すればするほど熱はあがり、オレがにキスしたいと囁けば何の強がりも抵抗も無しに、言いなりの様にに唇を合わせてきた。










「ぁっ・・ふ・・んンッ・・・・っん」










舌と舌を合わせ、絡め、お互いの舌を行き来させると飲み込み切れない唾液が顎を伝う。それもお構い無しに相手の吐き出す息まで飲み込むように貪り合った。口内で舌を絡め拘束している時は喘ぎ声があげられないせいでか、苦しそうで切ない顔をするから更に性欲は煽られて、上と下の粘着質な水音が一層大きくなる気がした。キスに夢中になり酸素不足と熱で頭がぼやけて来た頃、突然自分の自身に快感が走った。










「っア、うあアっ!? ッ、はっ」

「っふ、らび・・・も、コレ欲しっ・・」










思わず重ねていた唇を離して自分の下半身を見れば、いつの間に引きずり出したのか熱を持って腫れ上がった自身がの手に握られていた。軽く上下に扱かれて声があがってしまい、を見るとそう言われた。いかにも物欲しそうな顔で思ってもない事を言われ、直ぐにでもブチ込んでしまいたくなる気持ちにグッとブレーキをかけ、熱に浮かれて犯され焦らされ続けたの身体を離した。










「っな、らびっ・・」

「いれる前に、一度ココ綺麗にしてやるさ」

「? きゃッぁあうっ! なッ んゃ、ああッ!!!」










多少荒っぽいかもしれないが、うつ伏せの形での頭をベッドへと落とさせ、かわりに腰をあげて脚を開かせた。そしてそのままの秘部へと口を寄せ、割れ目を指で開いて中から溢れて秘部についた蜜を舐めとり、中へと舌をいれて、蕾を指でぐりぐりと転がした。その刺激のせいか、は絶頂を迎えたらしく中が締まり、悲鳴に近い声をあげて身体を痙攣させた。口を離して指を一本いれると、が快感に堪えるようになのか、快感のあまりなのか、シーツを強く握っているせいで指が白くなっているのが見えた。










「らびっ も、ムリッ・・あ っんン」

「さっき後3回イかせるって言ったさ?だから後2回、」










弱々しく震える声でオレにそう言うに、自分でもわかるくらい楽しげで悪戯心丸出しな声でそう返した。中でゆるく円を描き、刺激を与え続けた指を引き抜き、指についた蜜をそのまま蕾につけてまた押しつぶすようにし、爪で引掻き、もう片方の手の指を中へと沈める。するとは腰をガクガクと震わせてくぐもった声をあげ、安易に達した。ギュウギュウと指を締め付けているその中から指を引き抜き、今度は起き上がらせ、オレと向かい合わせにした。










「らび・・っムリ、欲し・・・なんでっ・・おねが・・・い、っ」

「だーめ、さ」

「っふ、ひっく」










散々焦らし続けたせいか、はカタカタと身体を震わせて懇願してくるから、いよいよ自身が痛いくらいに腫れて来るのがわかる。けれどオレ自身をいれて満足するにはどうも何か物凄い惜しさを感じて、の頭や耳を撫でながら、宥めた。そんなオレの手や指の先の動きにまで時折ビクつくをコレほど可愛いくて愛しいと思ったことはないかもしれない。










「コレで最後さ。、自分でシてみせて?」

「!? っで、きな・・っ・・・」

「オレがさっきしたみたいにすれば良いんさ」










はオレの一言に、今までトロンとしていた目を一瞬見開き、涙を伝わせて両手を握り締めた。その手に手を合わせて、優しめにほどいて自身の秘部へとあてさせた。は羞恥心がいいとこ限界に来ているのか、今までの熱に更に上乗せしたように顔から耳までを赤くさせて俯く。










「ッ、!!!」










微妙に震えているの手指を促すようにして秘部に埋めさせると、一瞬身体を強張らせて目をギュッと瞑った。それを見つつ、秘部に入りきっていない指に指を重ねて更に奥に押し込むようにグッと押し動かす。すると堪えるように息を吐き出すのが聞こえ、また自身に熱が集まる。正直ここまで我慢して焦らしに時間をかける自分に驚きと呆れが一瞬過ぎった。










「ぁ、ッ・・ん、ぅ」

「自分で気持ち良い所探してやってみ?」

「っあ、は・・えっ?」

「その指抜いたらもっと焦らすさ」










少しずつぎこちなさ気に動き出したの指から、添えていた手指を離し、俯いていた顔を上に向かせてそう言い放った。戸惑いと羞恥心でオドオドするに、今日何度目になるかわからない意地悪気な笑みをうかべて見せ、唇を割って口内に舌をいれた。空いている手で胸に手をのばし、押上げる様にして揉む。










「んふ・・ぅ・・・ンッ」










ぎこちなくはあれど、律儀に秘部の中で指を動かしているらしく、段々とまた快感に息を荒げていく。そんなを見て、の喘ぎ声を聞いていたオレもいい加減本気で限界になり、合わせていた口を離してによくできましたと言い上着を脱ぎ捨てを押し倒した。





















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補足:媚薬っていうか催眠剤(人の言う事聞いちゃう感じの薬)使ってるって事で(卑怯者!)